競馬のプロってどんな買い方をしてるの?予想に乗っかっても大丈夫?

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競馬番組やYouTubeを見ていると、時々馬券で生活している人や神がかった予想を披露する人が出てきます。今回は彼らがどういう人なのか、また彼らの予想をどのように評価すればいいのかについて、詳しく紹介していきたいと思います。

1.競馬のプロとは

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そもそも、競馬のプロとはどのような人のことを指すのでしょうか。残念ながら、明確な定義は存在しません。

一般的に言われていることをまとめると「馬券の払戻金で生活している人」「予想を販売して利益を上げている人」などがあてはまるとされています。

前者は、プロ馬券師とも呼ばれ、毎週の中央競馬や毎日行われている地方競馬で勝てそうなレースに賭けて得た払戻金をもとに生活しており、いわば賭けることが職業であるともいえます。

一方、後者は競馬プロとも呼ばれ、レースごともしくは開催日ごとに予想を作成してそれを販売して得た収入で生活している人のことを言います。競馬プロの場合、予想の販売を唯一の収入源としている人もいれば、会社員など普通に働きながら副業として予想を販売している人もいます。

2.プロにはどのようなタイプがあるの?

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それでは、競馬のプロと呼ばれるような人たちにはどのようなタイプがあるのでしょうか。プロ馬券師と競馬プロでそれぞれ詳しく見ていきましょう。なお、ここでの分類は明確な定義のもと分けられたものではなく、筆者独自の分類であることをご承知おきください。

まずは、プロ馬券師についてみていきましょう。プロ馬券師は大きく2つのタイプに分けられます。

一つは、雑誌や新聞などに積極的に露出する人です。顔や実名を出しているかはともかく、スポーツ新聞などから寄稿の依頼を受け、コラムを書いているようなプロ馬券師もいます。彼らは、その週の勝負レースや重賞の予想であったり、これまでの収支であったりを記事として上げています。馬券生活を謳っている以上、彼らの予想は的中率や回収率が高いと考えることができ、記事の掲載媒体にも彼らのコラムを読むことを目的として購入する読者がいる可能性も高いと言えます。

そのため掲載媒体にとっては売り上げアップや読者の評価・満足度のアップを見込むことができます。また、寄稿する側のプロ馬券師にとっては当然寄稿料がもらえるため、副業として収入の増加を見込むことができます。媒体とプロ馬券師の間でWIN-WINの関係が成り立っているため、雑誌やスポーツ新聞に露出する馬券師も一定数いるのです。

もう一つのタイプは、逆に全くメディアに露出しない人です。匿名含め、一切メディアに露出しないプロ馬券師もいます。なぜ彼らが全く一般向けに現れてこないかというと、予想などを上げることで逆に自らの利益が少なくなってしまう危険性があるからです。

プロ馬券師という肩書を背負って予想を上げる場合、その予想に乗っかる一般人が一定数いることが想定されます。G1級の大レースであればそれでも全く問題はありませんが、もし勝負レースが条件戦だった場合、自らの予想によってオッズが変動することがあり得るのです。地方競馬の場合は、さらに売り上げ規模が小さいこともあり、一瞬でオッズが2倍台から1倍台へ動くこともあります。

馬券生活を行っているプロ馬券師にとって、オッズの変動は生活に関わる致命的な問題です。いくら寄稿料がもらえるからといって、本業である馬券収支が傾いてしまうようなことがあれば本末転倒です。そうした理由もあって、露出を嫌がるプロ馬券師が多いのも事実です。

続いて、競馬プロをタイプ別に分類してみましょう。

競馬プロは、プロ馬券師のようにメディアへの露出の有無で判断することはできません。それは、競馬プロは自ら積極的に露出していってこそ自らの予想販売という商売が成り立つからです。そのため、競馬プロを分類するときは、露出する媒体のタイプで分けることが妥当でしょう。

最も伝統的なのは、競馬場内にいるいわゆる「予想屋」でしょう。

予想屋は、競馬場の許可を受けて城内の通路などでレースごとに予想を販売する競馬場公認の競馬プロです。予想屋といえば競艇や競輪のイメージが強いかもしれません。

現在、JRAでは公認の予想屋は存在しないのですが、南関競馬を始めとする地方競馬には予想屋がいるところもあります。彼らは、競馬場からの公認を受けているということや買う側と顔を合わせて販売していることもあり、的確な予想を提供してくれます。さらに、1レース100円が相場であるため、競馬場に足を運んで全レース購入したとしても1200円の消費で済みます。

また、各競馬場に複数の公認予想屋がいることがほとんどなので、自分の買いたい馬券に合った予想屋を比較してみることもできます。100円ずつというリーズナブルさと、公認という安心感が予想屋の魅力です。

なお、2020年現在は各競馬場で入場制限が続いており予想屋の予想を購入することは難しい状況ですが、制限が緩和されれば予想屋から購入できる日も来るでしょう。

続いて紹介するのは、ブログを使った競馬プロです。

競馬プロの中でも最も一般的に使われているのがブログだと言えます。多くのブログでは、無料公開部分と有料公開部分を分けられるのが執筆者側にとって使いやすいポイントだと考えられます。無料公開部分は競馬プロによって全く異なりますが、よくあるケースがメインレースだけを無料公開するパターン、または逆にメインレースや特別レース以外を無料公開するパターンです。

メインレースが無料公開されていれば、競馬プロ側にとってはアクセス数が増加するというメリットがあり、読者側にとっては一番知りたい情報を知れるというメリットがあります。メインレースが有料公開されていれば、競馬プロ側にとっては収益が増加するというメリットがあり、読者側にとってはメイン以外の多くのレースを無料で見られるというメリットがあります。

有料公開の価格設定もブログによって全く異なりますが、高いからといって確実に良質な情報が得られるとは限らず、安いからといって情報量が必ずしも足りないというわけではないことに注意が必要です。

近年急激に勢いをつけているのが、YouTubeによる予想です。

競馬予想ユーチューバーとYouTubeで検索すると、何百件何千件という検索結果が表示されます。ユーチューバーの概念は競馬予想界にも十分浸透してきたと言えるでしょう。彼らは有料で予想を公開するという手段ではなく、代わりに広告収入という手段を選んでいます。同じ予想をブログで公開するか、YouTubeで公開するかは難しい選択です。ブログで公開すれば、購入された回数分の収入が直接自分に入ってきます。

しかし、広いネットの海に埋もれてしまい閲覧すらされないことも珍しくありません。YouTubeの場合、YouTube自体の機能により関連動画として興味がある層に着実に訴えかけられます。ただ、広告収入を得るには厳しい条件があり、その条件を満たすまでが長い道のりです。

競馬予想ユーチューバーの中には単純に予想を披露するだけではなく、ドラマ的に日常を公開している人もいます。彼らは、日常生活の中でどのように自分が馬券を買い、競馬に情熱を注いでいるのかをある種の人生ドラマとしてアップしています。

文字だけでは伝えきれない感情の起伏を伝えることができることがYouTubeの魅力として競馬プロたちに活用されているのかもしれません。

3.競馬のプロの予想って買えるの?

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では、競馬プロの予想に便乗して買うことは問題ないのでしょうか。結論から言えば、「買ってもいいが決めるのは自分」です。競馬プロを名乗っている以上、馬券の上手さは十分認めることができます。一般人にはない予想センスや馬券の組み立て方を持っている人も多いでしょう。しかし、それに便乗するかどうかは購入する自分自身の責任です。

特に有料予想を購入する際にはより慎重さが必要です。有料予想の中には、大変優良なものもあればあまり信頼できないものもあります。買おうとしているプロの予想が本当に信頼できるのか、また価格は適正なのかを自分で見極めてから購入すべきです。

そして、馬券は自己責任だということを忘れてはいけません。プロの予想に乗っかるかどうかは完全に一人一人の自由ですが、乗っかって外れたとしてもそのプロのせいではなく自分自身の責任です。最後に決めるのは自分しかいないという覚悟をしっかりと持ったうえで予想を参考にしましょう。

4.まとめ

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以上、競馬のプロとはどのような人たちかについて詳しく紹介してきました。そもそもプロの定義が明確ではない以上、人によってさまざまな捉え方があるかと思います。また、プロの予想を参考にしたい時には、有料予想を買うのかそれとも無料予想だけを見るのかなどを事前に決めてから参考にするのが良いでしょう。

プロが突き抜けた存在であることは間違いありませんが、馬券は自己責任というキーワードを忘れないことが重要です。