競馬の隠れた醍醐味・三連複で馬券収支を向上させよう!賢い買い方3選

くじ あたり棒 券種

三連複は三連単や単勝に比べると地味な馬券だと思われがちかもしれません。しかし、三連複を使いこなすことで一気に回収率を上げることが出来るんです!

ここでは三連複の賢い買い方を的中率・回収率・点数の3つの観点を考慮しながらご紹介します。

1.三連複とは

競馬場 ダート

そもそも三連複とはどんな馬券なのかを説明しておきます。

三連複とは、1着~3着に入る3頭の馬の組み合わせを馬番号で当てる馬券です。ワイドでは3頭中2頭の組み合わせを当てれば的中となりますが、三連複は1着~3着に入る3頭の馬を全て当てなければなりません。例えば、1着1番2着8番3着10番という結果になった場合、的中組み合わせは1-8-10の1点となります。ただし、着順は関係ないので、1着8番2着1番3着10番であっても1-8-10が的中となります。

三連複は特に競馬初心者の方にとっては地味な馬券の一つだと捉えられることが多いですが、実は年間の売り上げは6,000億円近くあります。これは馬券全体の売り上げの20%強となっており、30%近くを売り上げる三連単に続いて2番目にシェア率の高い券種なのです。それだけ幅広い人々に支持されていると考えることもでき、馬券を組み立てる上ではぜひとも抑えておきたい券種の一つです。

2.三連複では軸馬が必須

的中 ダーツ

では、三連複の買い方についての解説に入っていきます。具体的な買い方を説明する前に、三連複全体に共通する考え方を説明します。それは、「軸馬を決める」ことです。

三連複に限らず、馬券を当てる最も単純な方法は口数を増やすことです。1通りだけ買うときと100通り買うときを比べると100通り買った方が的中する可能性が高くなるのは当たり前です。三連複は16頭立てのとき512通りあるので100通り買えば5分の1の確率で的中します。しかし、それではいくら予算があっても足りません。

また、的中してもトリガミといって払戻額が投資額を下回る可能性も高くなります。

そこで、大切なのが「軸馬を決める」ことです。軸馬とは、連単系の馬券を買う時に中心にする馬のことです。馬券の軸となる馬とも言え、軸馬をベースとした組み合わせを考えます。軸馬を決めることで馬券の方針が定まり、結果としてあれもこれもと買い足すことを防いでくれます。

軸馬を1頭のみにするのか、2頭にするのかなどは軸馬の信頼度と馬券の目的によって変わってきます。そうした軸馬の扱い方も含めてこれから紹介していきます。

3.おススメの買い方3選

新聞を読む人

それでは、ここからは具体的な3連複の賢い買い方を見ていきましょう。どの買い方も基本的には軸馬を含んだものとなっていますが、どうしても軸馬を決められないときや評価が定まらないときに使える買い方もご紹介しているので、まずは3つとも読んでみてください。

1.的中率を重視するなら、軸馬からの三連複軸1頭流し

まず紹介するのは、軸馬からの三連複軸1頭流しです。軸1頭流しはその名の通り、軸馬1頭で残り2頭を相手として流す買い方です。この場合、軸馬は必ず3着以内には来ると自分が自信を持って言える馬でなければなりません。なぜなら、軸馬が馬券外に飛んでしまうとどれだけ相手が正確に馬券に絡んでいても外れになってしまうからです。

そこで軸馬にはある程度の人気馬を置くことが基本となってくるでしょう。

このとき大切なのは、軸馬ももちろんですが相手の選び方です。軸1頭流しでは、相手として選んだ馬の中から2頭が馬券に絡む必要があります。つまり、相手が2頭でも5頭でも馬券内には2頭が来なければ的中とはなりません。

では、相手はどのように選べばよいのでしょうか。結論から述べると、目標回収率によって変わってきます。

もし、少しでもいいから収支をプラスにしたいというときは上位人気馬でまとめてしまうのが良いでしょう。例えば、軸馬を1番人気の馬にしたときは相手を2番人気~5番人気で固めてしまうという具合です。実力をきちんと評価されて上位人気に入っている馬が多ければ、上位を人気馬が独占することも珍しくありません。そうしたときに額は低くとも確実に的中させることがプラス収支のための第一歩だともいえます。

一方、もし一発を狙いたいというときには中穴から大穴で固めてしまうという戦略もあります。軸馬を人気馬にしているときに高配当を狙うのであれば、相手は穴馬でなければなりません。ですので、これは荒れそうだから一発を狙いたいというときには8番人気~12番人気といった穴馬を思い切って相手にするのもあながち間違いではありません。

2.回収率を重視するなら三連複フォーメーション

次に、回収率を重視した場合の買い方をご紹介します。三連複フォーメーションです。フォーメーションとは、3頭分それぞれに馬番を選択することができる買い方です。具体例を見てみましょう。

  • 1頭目:1,3
  • 2頭目:3,4
  • 3頭目:1,4,5,6

この時の組み合わせは、「1-4-5」「1-4-6」「1-3-4」「1-3-5」「1-3-6」「3-4-1」「3-4-5」「3-4-6」の8点です。

このように、3頭それぞれで何番の馬を選択するかを自分で決められるのが大きな魅力です。流しと比べると柔軟性が高いと言えるでしょう。

ただ、柔軟性が高い分、気づいたら点数が異様に増えているというケースも多々あります。そこでフォーメーションは回収率を重視するときに活用するのが良いでしょう。

では、具体的なフォーメーションの組み立て方はどのようにすればよいのでしょうか。基本的には軸馬を決めたうえで、軸馬+人気馬+穴馬の組み合わせを作っていくことだと言えます。上記の例で解説していきます。

ここでは、1番の馬が1,3頭目に入っており軸馬となっていることがわかります。ここで1頭目をもう1頭選択する場合、別の上位人気馬を入れると良いでしょう。これは仮に軸としていた上位人気馬が飛んでも外れる可能性を下げるためです。2頭目には上位人気馬を含めるケースも含めないケースもあるでしょう。ここでは3番が1番とは別の上位人気馬であり、2頭目に含める形になっています。

そのような場合、2頭目を複数選択するのであれば中穴程度の馬を選ぶと良いでしょう。上位人気馬が1~3着に2頭入ることもあれば1頭しか入らないこともあります。どちらの可能性も考慮して穴目の馬を含めておくことは大切です。3頭目には馬券に絡む可能性がある馬を予算に応じて選べるだけ選びましょう。人気馬から穴馬まで幅広くカバーすることで、抜け漏れを防ぐというフォーメーションの利点を生かします。

フォーメーションはかなり工夫が必要な馬券ではありますが、上手くハマればしっかり回収できる方式です。

3.少頭数で狙い撃ち!三連複ボックス

口数を増やしたくないときや狙いたい馬がある程度定まっているときに使えるのが三連複ボックスです。

ボックスは箱買いとも呼ばれ、選択した馬番号や枠番号の組み合わせを全て購入する形式のことです。1回の購入で狙いたい馬の組み合わせが全て購入できてしまうので、便利ではあるのですが選択する頭数が増えると口数が急増するのが難点です。

そこで、少ない頭数で気持ちよく当てたいときにこそボックスを活用しましょう。具体的には、狙う頭数が4,5頭のときに最もおススメできます。4頭ボックスは4点、5頭ボックスは10点という比較的少ない点数で買えるからです。4,5頭のうち3頭が馬券に絡まないといけないので、難易度は上昇しますが狙うべき馬が絞られているときには有効です。

また、ボックス買いの最大のメリットは軸馬が飛んでもいいことです。ボックスでは軸馬が全く絡まない組み合わせも購入されます。予想の精度という観点からは、軸馬が飛ぶことは好ましくないのですが、馬券的な観点で見ると軸馬が飛ぼうともとにかく当てることが最優先です。そのため、点数を絞りたいときはもちろん、軸馬に絶対の信頼がおけないときにも有効に使えるのがボックスです。

3.まとめ

万馬券のイメージ

以上、三連複の原則と賢い買い方について解説してきました。軸1頭流し、フォーメーション、ボックスとそれぞれに使うべきタイミングがあります。それらを使い分けながら的中と高配当を狙っていきましょう。

また、軸2頭流しや他の券種との組み合わせなど今回紹介できなかった買い方もたくさんあるので、買い方はこれ!という固定観念を持たずに積極的に調べていくことも大切です。