競馬はワイドで収支改善?!ワイドの賢い買い方3選

競馬場 遠景 券種

ワイド馬券と聞いて、どのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。「当たりやすい」というイメージと「儲からない」というイメージが大きいのではないかと思います。特に、回収率を重視している人はワイドを敬遠しがちな傾向にあります。しかし、買い方さえ間違えなければワイドは的中率と回収率を両立させた馬券になれます。

今回はワイド馬券をより効率的に的中させるための買い方をご紹介します。

1.ワイドとは

ワイドのイメージ

まずは改めてワイド馬券がどのような馬券なのかについて説明していきます。ワイドは、1着から3着に入る馬のうち2頭を当てる馬券です。着順は関係なく、組み合わせが当たれば的中となります。そのため、的中組み合わせは「1着―2着」「1着―3着」「2着―3着」の3パターン発生します。複数の的中パターンが発生するのは、ワイドと複勝だけです。複勝は1~3着に入る馬を着順に関係なく1頭当てる馬券なので、ワイドは複勝+αの馬券だと考えても良いでしょう。

ワイドは複数的中を狙うこともできます。もし、あるレースで1着馬と2着馬のワイドしか買っておらず3着馬とのワイドはなかった場合、「1着―2着」の組み合わせのみの的中となり的中組み合わせは1通りです。しかし、もし1着馬を軸として2着馬・3着馬・その他の馬へとワイドを流して買っていた場合「1着―2着」だけでなく「1着―3着」の組み合わせも的中となります。的中数は2通りで、いわゆるダブル的中となります。

別のケースで、1着馬~3着馬を含む4頭ボックスで購入していた場合「1着―2着」「1着―3着」に加え、「2着―3着」のワイドも的中となります。すると的中数は3通りとなり、いわゆるトリプル的中となります。トリプル的中は確かに簡単なことではありませんが、実は三連複や三連単を当てるよりもかなり簡単なものです。

そしてうまく買い方を工夫すれば、かなりの高配当を狙うこともできます。ワイドは堅実ながらもうまくいけば配当も狙える馬券と特徴づけることができます。

2.ワイドの賢い買い方

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では、ここからはワイドをどう買っていけばいいのかについて説明します。ワイドの買い方は人それぞれですが、ここでは的中率と回収率を考慮しながら全く異なるタイプの買い方を3パターン紹介します。

1.的中率アップに貢献!人気馬からのワイド流し

最初に紹介するのは、人気馬から流してワイドを買う方法です。念のために確認しておくと、流しとは馬券の中心となる「軸馬」を設定した上で、「相手」となる馬を数頭選択して軸馬から相手へとそれぞれ購入する形式です。

人気馬を軸馬とすることで的中率の大幅なアップを狙えます。一般的に、1番人気の馬の勝率は30%、連対率は50%、複勝率は60%程度と言われています。つまり、10回に6回は1番人気が馬券に絡んでいるのです。1番人気だけでこの成績を残しているので、上位人気馬のいずれかを軸馬に設定することは、軸馬が来なかったから外れたという残念なケースを防ぐためにも重要なことだと言えます。

人気馬の中から軸馬を設定できたら、次は相手探しです。相手の買い方にはいろいろありますが、ここで大切なことは中穴を選ぶことです。中穴は出走頭数にもよりますがおおよそ4~7番人気くらいの馬のことを指します。

なぜ人気馬同士ではなく中穴を選ぶのでしょうか。それはトリガミを防ぐためです。的中率という観点でいえば、当然人気馬同士の組み合わせの方が当たるように思えます。例えば1番人気を軸馬にすれば、2番人気や3番人気の馬を相手にしたくなりますよね。確かにそのようにすれば少なくとも一つの組み合わせは当たるだろうと期待を持てます。

しかし、ここでワイドのデメリットの一つである配当の安さが仇となってしまうのです。人気馬同士だとワイドのオッズが1倍台になってしまうことも少なくありません。そうすると投資額よりも回収額の方が低い「トリガミ」となってしまうのです。

そこで、人気馬から中穴へ流して購入します。点数も絞り気味で4点くらいがベストでしょう。これにより、あくまで的中率を優先しながらもトリガミを防ぐ形が出来上がります。

2.回収率アップを目指すなら、穴馬同士のワイドボックス

続いて、回収率を重視した買い方をご紹介します。

回収率をアップさせるなら、穴馬同士のワイドボックスが効果的です。ボックスは箱買いとも呼ばれ、選択した馬番号や枠番号の組み合わせを全て購入する形式のことです。具体的な例を見てみると、ワイドボックスで1番・3番・5番の馬を選択したとします。このとき、馬券の組み合わせは「1-3」「1-5」「3-5」の3パターンあります。ボックス買いではこれらの組み合わせを1回で全て購入できるのです。

では、穴馬同士でボックス買いするとどのような場面で良いことがあるのでしょうか。まず想定されるのは人気馬が飛んだ場面です。先ほど1番人気は60%で馬券に絡むと述べましたが、逆に言えば1番人気でも10回中4回は馬券外に飛びます。つまり、人気馬からの流しのみを買っているときは相手探しにいくら成功しようとも10回のうち4回は無条件に外れてしまうのです。こうしたケースで人気馬を外したボックスを持っていれば的中のチャンスを得ることができます。

また、ワイドのオッズは「○○倍~○○倍」と幅を持って掲載されていますよね。

それはワイドの払戻金は他の2つの的中組み合わせの的中票数を勘案しながら確定するからです。人気馬が馬券に絡んでいると全体の的中票数が多くなるため、各組み合わせの払戻金は安くなる傾向にあります。逆に人気馬が飛んだ場合は、ある程度高めの配当になることが多く回収率狙いの場合はこうしたときに着実に当てていくことが重要です。

もう一つは、人気馬も入っているがとんでもない大穴が突っ込んできた場面です。

具体例を紹介します。2012年1月9日の中山2R3歳未勝利戦では1番人気のサンデーコアが勝利しました。ここまでは普通なのですが、何と2着に14番人気のキングザブルース、3着に16番人気のマキシムギャラントが入ったのです。これにより、23着のワイドの配当は106360円となり、歴代4位を記録しました。穴馬の中でも特に人気薄であれば、たとえ1番人気が馬券に絡んでいてもこれだけの配当がつくのです。

もちろん、毎回ブービー人気のワイドボックスを買っていては当てる前に資金が尽きてしまいます。そのため、実際には5~9番人気くらいでボックス買いできるのがベストな選択肢と言えます。

3.圧倒的人気馬がいる時は、併用型ワイドボックス

続いて、いつでも使えるというよりはここぞというときに使える買い方をご紹介します。

それは圧倒的人気馬がいるときです。圧倒的とは単勝オッズが1倍台の想定です。ここで1の内容をもとにすると人気馬からの流しを購入するものと思われるでしょう。

しかし、ここではあえて人気馬を外します。人気馬を外したうえで、上位人気馬でワイドボックスを購入するのです。しかし、単勝オッズ1倍台の馬の複勝率は80%超えと言われています。それを軸にしないのは損でしかないと言われても仕方がありません。そこで、三連単や馬単などワイド以外の馬券と併用します。

つまり、三連単で人気馬の1頭軸流しで購入した上で、抑えとして上位人気馬のワイドボックスを購入するといった形で馬券を組み立てます。このような仕組みを取る理由は、あえて圧倒的人気馬を外すことで上位人気馬でも中配当を狙えるからです。

例えば1番人気・3番人気・5番人気で決着した時に「1番人気―3番人気」と「1番人気―5番人気」の組み合わせがそれぞれ2倍程度だとしても、「3番人気―5番人気」の組み合わせは7倍程度つくこともあります。

連単系の馬券で圧倒的1番人気をしっかり拾ったうえで、ワイドで抜け目なく当てていくという合わせ技を利用できるケースもあると考えてよいです。

3.まとめ

地方競馬 ダートコース

以上、ワイドの賢い買い方を説明してきました。まとめると、的中率を上げるなら人気馬からのワイド流し、回収率を上げるなら中穴程度のワイドボックス、そして圧倒的な1番人気がいる場合は他の券種と上位人気馬のワイドボックスの併用となります。この3パターンを抑えたうえで、場合に応じて正しく使い分けることができればワイドで回収率100%超えというのも十分可能です。

ワイドをフル活用してどんどん当てていきましょう!